2012年2月25日土曜日

共に生きてBridal song 作詞 村崎文男 作曲 高秋美樹彦 YAMAHA QY100

YAMAHA QY100

Bridal song

共に生きて

作詞 村崎 文 男
作曲 高秋 美樹彦








一、()君と共に生きる それが僕の願ひ
たとへ時に限りが あつても悔いはない
    だつて君にめぐり逢ふ それまでを考へたら
    何をしてゐたのか 日々を持て餘(あま)して……
    人が喜び 幸せになる
    それを自分の喜びとする
    それが生きる事だと 教へてくれた君

二、()あなたと共に生きる それは私の願ひ
    たとへ時が移ろひ 老いを迎へても
    この世であなたと出逢ふ その事だけで奇蹟ね
    だつて時と所が 違ふと思つたら……
    あなたの喜び 樂しみの爲
    それが私の幸せだから
    命を預けてしまふ あなたとの船出に

三、()君と共に生きる それが僕の願ひ
()あなたと共に生きる それは私の願ひ
(男女)二人で豐かに過す その事を考へたら
    何も怖くないさ 何處までも一緒に
    互ひに譲つて 分ち合へれば
    互ひに守つて 庇(かば)ふ幸せ
    今日から始まりだね 二人だけの世界


§



 この曲に使用した映像は、長男と次女の結婚式を撮影したものです。
 皆さんに遠慮なく歌つて戴ければ、こんな嬉しい事はありません。


§


 この『共に生きて』といふ曲は、それまで親戚や我が子の結婚式に撮影した時の映像に既存の曲を使用してゐたのだが、一層のこと自作(Original)があればと考へて作曲したもので、實際に使用したのは妻の妹の子供の結婚式の時が最初で、次に長男の結婚式の映像に使つた、いや、さういへば三年ほど前に入院で手術をした時に、その病院の看護婦さんが結婚式を擧げるといふので、この曲の楽譜を渡して良ければ使用してくださいと言つた事があつたので、若しかするとそこで使はれてゐればそれが一番最初といふ事になる。
 この曲の間奏は、戀人同志になる男女の出逢ひは運命的なものだと思はれるので、貝多芬(ベエトオヴエン/Beethoven1770-1827)の『交響曲 第五番 運命』を拜借してゐて、續いて孟徳爾頌(メンデルスゾオン/Mendelssohn1809-1847)の『眞夏の夜の夢』の中の「結婚行進曲」のフアンフアアレ(Fanfare)から主題(テエマ)までを使用したのだが、この最初のフアンフアアレは恐らく結婚も運命的なものだと考へた彼がベエトオベンに敬意(オマアジユ)を表した結果ではないかと勝手に思つてゐる。
 メンデルスゾオンの曲の途中から、瓦格納(ワアグナア/Wagner1813-1883)の『ロオエングリイン』の中の「結婚行進曲」が流れ、この二つが多聲音樂(ポリフオニイ・Polyphony)のやうに絡み合つて、やがて『共に生きて』の主題が風琴(オルガン)と合唱(コオラス)となる。
 ことのついでに言へば、この曲の前奏と三番の歌詞の前の間奏と最後の後奏も、よく聞けば「運命」の影響下にあると氣づかれるだらう。

     二〇一二年二月二九日四時十五分




§



樂譜





















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